自分よりもっと孤独なねこに会って
  このあと自分も、抱きしめた手を離して去っていく
  想像してみただけで、涙がとまらなかった

  腕の中でねこは、降ってきた涙を冷たがってから
  うつむいた顔をぺろっとなめてくれた

  こんなちいさなものでさえ、他を想いやることができる

  情けなくなった
  なんてあったかなんだろう

  抱いているのは自分のはずなのに
  抱きしめられてるみたいな気がした

  

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